【15.03.25】金沢駅西支部3月例会
数字ではなく、プロセスを管理
報告者 宮本 将太 氏
畠&スターシップ税理士法人 執行役員
弊社では、顧問先の黒字化支援を積極的に行っている。昨年の会計事務所甲子園ではその取り組みを報告し準優勝した。実際金沢市の統計では黒字が二六%だが弊社顧問先は七割が黒字だった。企業と一緒に行っていることは「経営計画を基軸とした経営サイクルの確立と運営」経営サイクルを確立しても即利益はでないが、利益が出ない原因が分かる。経営計画とはイコール約束と定義している。
経営計画立案前の事前準備として「共有」がポイントとなる。経営理念、経営環境・自社分析(SWOT分析)、更に販売戦術と計画の具体的手順を共有する。理念の共有では目標と目的を混同しないように注意する。SWOT分析では会社としてのスタンスを決める。販売プロセス(導線)分析では、どのような販売ルートで売れているのか過去のデータを分析する。
経営目標を達成するためのPDCAマネジメントは、目標(数)を管理するのではなく、プロセスを管理する。目標を共有し達成する時間軸を明確にし、道筋と手段を具体的に設定し定められたスパンで検証、改善策を織り込み、フォローをする。これらを言語化しパッケージ化して全員に説明する。会社が発展し続けるためのセオリーはなく、計画をやりきる覚悟と約束を守ることが大事だ。