【15.06.16】金沢中央支部6月例会
社員が幸せになる会社に変える
報告者 吉田 章 会員
野々市運輸機工㈱ 専務取締役
社員から「このままじゃ皆辞めていくぞ」と言われ、辞めていく人からは「皆が休憩室で会社や社長の悪口を言っている。本当は一丸となってやりたかった」と言われショックだった。
指針講座で、適当さに助言者から真剣に怒られ「社員を見下しているよね、言葉の端々に出ている」と言われた。会社の歴史を会長(祖父)に聞くと、血の滲むような努力と苦難を乗り越えてきたことを知った。「四十年以上やってこられたのは従業員が頑張ってきてくれたからだ」と言われ鳥肌が立った。
その後、社員と初めて向き合い感謝の気持ちを伝えた。皆の意見を聞くと、不満ばかりで悲しくなったが「労働条件だけじゃない、専務の感謝の言葉で頑張れるよ」と一人が言ってくれた。この時、会社を変えて社員が幸せに働ける会社をつくろうと心に誓った。
経営理念を社内で発表し、社員面談や理念研修、ありがとうカードの導入、また役員とリーダー八名で野々市運輸機工の未来を考える「野未会」を作り議論している。休憩室リフォームは、社員が提案してきた通り施工した。まだ一年しか経っていないが、皆の仲が良くなり自主的な行動が見られる。
同友会は、自分と向き合うことができる、原点に立ち返らせてくれる場だ。