【15.06.18】能登支部6月例会
自社の目的(経営理念)を明らかに
報告者 喜多 甚一 会員
㈱ビーイングホールディングス 代表取締役
祖父の代に運送業を営んでいて父の代で精算し、家族がバラバラになってドン底を見た。一人で生きていこうと白トラ事業を始めた。その後誰もやりたくないような仕事を何もないよりマシと引き受けた結果、偶然ニッチ化に成功。荷物を運ぶ運送業から「輸送、保管、包装、荷役、流通加工、情報システム構築」を包括した物流業に希望を見出し業種転換。現在は全ての事業を自社内で展開している。
経営者が目標を掲げるだけでは目的がわからないため社員はついて来ない。自社がどのような目的で経営していくかを明らかにすることで動機付けをする。また、目的にまっすぐ向かっているか、どこまで進捗しているかがわかるように、目標が必要になる。同友会には経営指針の考え方がある。目的は経営理念、目標は経営方針や経営計画にあたるのではないか。
健全な社会を構築するために、安定して雇えるような環境を整えること。そして事業を通して自立した社員を育てられるのがよい企業だと思う。自立した社員とは人間として、社会人としてあるべき思いを持ち、自らの意思で行動することが出来る人。
社員と共に育ち、よい企業とよい地域を作っていくのが経営に対する価値観である。