【15.08.28】南加賀支部8月例会
後継者は第二創業でチャレンジを
報告者 木村 竹芳 会員
㈱北陸サンライズ 代表取締役会長
証券会社、家業の箔屋、家庭日用品の問屋を経て、印刷会社に転職し、営業の面白さ、更にモノを作って売ることの面白さを知った。印刷会社では社長に可愛がってもらったが、上司と喧嘩して、三十歳で独立した。しかし、喧嘩した上司が手を回したのか、紙を売ってもらえない。万策尽き果てたところで、辞めた印刷会社の社長が手を差し伸べてくれて、ある会社に紙を売ってもらい船出ができた。
印刷会社の社長から「印刷業は二、三年ごとに設備投資をしなければ生き残れない」と助言され、新居のローンもある中、機械や土地・社屋等の投資を決断した。絶対に会社をつぶしてはいけないという想いで、朝から晩まで夫婦で楽しく働いた。パッケージ会社、ミャンマーで印刷会社、東京支社の設立、輪転機購入と設備投資も続けた。
自分の時代は得意先と一緒に成長し、機械に仕事がついてくる時代だった。今はそんなことはなく大変な時代だ。私は自分で何でも決めていたが、息子は社内で話し合って事業展開している。後継者は先代と比較され、社員が先代についている場合が多い。だから社内では後継者を立てる姿勢でいる。後継者は失敗を恐れず、第二創業のつもりでチャレンジして欲しい。