【15.09.17】能登支部9月例会
地域おこしにはインフラと人材
講師 北原 良彦 氏
㈱地域みらい 代表取締役
昭和五九年にUターンした七尾は人口減などの影響で衰退していた。その中で青年会議所などは、元気な七尾を取り戻したいと七尾マリンシティ構想を立ち上げ、思いをカタチにするためにと市民や七尾市などと協議会を設立した。まず平成三年に能登食祭市場を開業し、駅前再開発のパトリアにつながった。港と駅を結ぶ七尾のシンボルロードにより、賑わいを市街地へ波及させることで活性化を試みた。投資額は二十二年間で三百八億円。官民が力を合わせてまちづくりにあたった。
学生時代に都市計画や都市開発を学びゼネコンに就職したが二十七歳の時、㈱地域みらいの経営者だった父親が他界し帰郷。平社員から突然経営者になり、第二次オイルショックも重なり大変な状況だった。他社と差別化をはかり、新技術の開発や関連分野の開拓に注力している。測量・設計や計測が主な事業だが、三次元計測を新たな事業の柱としている。
地域おこしをするためにはインフラ整備と人材が必要だ。人材を得るためには仕事の創出が必要で、仕事を創出するためには我々地元の企業が良くならないといけない。企業は新しい事業を生みだし、発展させ、事業を継続し、雇用を確保することが重要である。