【16.03.22】金沢城南支部3月例会
ブランド化で安定経営を目指す
報告者 舘 喜洋 会員
農事組合法人北辰農産 代表理事
日本の農業は米価の下落に伴う農家の減少と高齢化が問題。その対策として大規模化や六次産業や農工商連携などで農作物に付加価値を高め所得向上を打ち出してきた。このような状況で家業に入り、現状に危機感を覚えセミナーや会合に積極的に参加。助成金やJAに頼らない、一企業としての経営の必要性を感じ、餅加工の直接販売など事業の多角化に着手しだした頃に商工会と同友会に入会。商工会では地域の繋がりや活性化について学び、同友会では経営を学んできた。
三年前に事業承継した際、社内が承継前と何も変わらず、名ばかり経営者になった。これではまずいと第七期経営指針講座を受講、考えの甘さで打ちのめされ辛い思いをした。しかし作成した経営指針に沿った考え、行動が出来るようになったことは大きな収穫だった。理念に沿って稲ほ舎というお店をオープン、お米や自社開発のおかきなどを販売している。
今後も助成金に頼らない、外部環境に左右されない安定した経営を目指すためブランド化を進めていく。また農業の発展には地域の発展が不可欠なので、近隣農家や自治体との連携などで地域活性化に取り組みたい。