【17.07.28】青年部会7月例会
商品のブランド化で農業を変える
7月28日(金)、青年部会7月例会が金沢学生のまち市民交流館で行われ「経営指針の成文化そして実践」と題して、舘 喜洋会員(農業組合法人北辰農産代表理事)が報告しました。
平成2年に父親が創業したのですが、舘会員が大学3年の時に他界。その後、学業と家業を両立させながら大学卒業後に農業の道へと進みました。分からないながらも母親と従業員と日々の業務をこなしていく中で、年々、米価は下落していき農家は減少・高齢化が大きな問題となっていきます。
「このままのやり方ではダメ!農業を変えていかなければ!」と感じ、企業的な経営の必要性を求めている時に、同友会の存在を知り入会します。その後30歳で代表に就任したことをキッカケに経営指針成文化講座を受講。かなりの自信を持って望んだ理念合宿でしたが、共学者の方からの質問に答えられず、苦い思いもしました。それでも一つ一つの課題をクリアし経営指針書を作成し、社内で発表しました。
当初は、戸惑いを見せていた社員さんも舘会員の熱意に共感し、徐々に理念が浸透していきます。それと同時に自社の商品をブランド化した「稲ほ舎」をオープンしました。
「農業を通じて食べる幸せを提供したい」という想いが詰まった報告に、固定概念や外部環境に負けない体制作りの大切さを改めて実感しました。