【18.03.20】金沢中央支部3月例会
心理学から考察する最先端のマーケティング手法
金沢中央支部3月例会は3月20日金沢工業大学を会場とし、神宮英夫副学長を講師に「心理学から考察する最先端のマーケティング手法」をテーマに講演が行われました。
神宮氏は、顧客・消費者の心理をいかに自社商品に生かすか、作る側の目線でなく買う側の目線で感動をデザインするものづくり、心理学をものづくりに応用することをテーマに10年前感動デザイン工学研究所を設立、官能評価という意識の出来ない潜在的な心の動きをマーケティングに取り入れる研究を産学連携で取り組んでいます。
無意識的にホットミルクはリラックスできるという心理的な効果がある側面、実は暖まることによる毛細血管の拡張が副交感神経を活性化させ、リラックスにつながるというような偏相関関係をもとに心の動きを科学的に分析しています。また、味覚だけでなくパッケージデザインについても、それを見ながら食べた場合、見ないで食べた場合の両面、お客様がパッケージを見て中身をどう想像するか、データの裏付けをもとに製品のリニューアルなどを提案しています。
グループ討論では、あなたの会社の商品を顧客・消費者の目線で考えたことがあるかについて討論し、良いものを早く安くきれいに仕上げるのは当たり前であるが、それが思いがけず早かったというような顧客の感動、顧客にとっては1万円も100万円も満足は同じであり、何故それがほしいのか答えを一緒に探すこと、顧客と自社が共に感動することが大事だと語り合いました。