支部の活動報告

【24.07.12】第3回CONNECT DAY

ビジョンを磨き未来を切り拓く〜決めるのはあなた〜

 石川県中小企業家同友会が主催する第3回CONNECT DAYが2024年7月12日(金)に石川県立音楽堂交流ホールにて開催されました。参加登録者は総勢175名、内ゲストが約50名でした。本例会は、地域の中小企業経営者が集まり、ビジョンの共有や未来の展望について議論する貴重な機会となっています。
 今回のテーマは「ビジョンを磨き未来を切り拓く〜決めるのはあなた〜」。濱本定義 実行委員長((株)ヴューズ 代表取締役社長/金沢中央支部)からは、「同友会での出会いや学びを通して、人を生かす経営を実践し、社員と共にビジョンを磨き実現していきましょう。そのためにも新しい会員が増えることで、より豊富な知識と経験を共有できるようになります」と開催に対する思いを語りました。
 その後第1部報告として、(株)スパーテルの代表取締役社長、橋本昌子氏(石川県中小企業家同友会 前代表理事・現特別理事)が報告者として登壇しました。  \;

地域の薬箱を目指して

 \;  橋本氏は、2007年に薬局事業を軸として(株)スパーテルを創業しました。現在では石川、東京、神奈川、沖縄に30事業所、従業員数300名(パートタイムを含む)を展開し、有料老人ホームや訪問看護、デイサービスなどの福祉事業も行う企業へと成長させました。創業当初は資金や経営の経験が不足していたものの、薬剤師としての知識と経験を活かし、「地域の薬箱」として信頼される存在を目指してきました。
 自身の乳がんをきっかけに起業を決意し、地域とのつながりを重視した事業展開を進めてきた橋本氏は、起業当初から「その人らしく人生を生きられるように」を理念に掲げ、地域住民の健康を支える活動を続けてきました。

組織づくりとリーダーシップの重要性

 橋本氏は、組織づくりの重要性についても語りました。社員数が増えるとともに、社長の思いが全員に伝わらなくなる課題に直面し、管理職を任命してチーム作りに取り組みました。組織は人の集合体であり、ベクトルを合わせるためには経営者の思いを伝えることが重要であると強調しました。
 また、「社長の役割」や「中長期計画の策定」「総務部門の確立」といった基盤づくりプロジェクトを通じて、会社の目標を明確にし、社員全員が共通の目標に向かって進むための仕組みを構築してきました。

未来を見据えた戦略

 橋本氏は、未来を見据えた中長期計画の策定についても触れました。10年後のなりたい姿を描くことで、現在何をすべきかが明確になり、外部環境の調査や分析を行いながら、持続的成長を目指しています。特に、国内市場が縮小する中での市場開拓は必須であり、アジア市場への進出を視野に入れているとのことです。

思い描くことが実現する

 橋本氏は、同友会で学ぶ意義についても言及しました。重要で緊急ではないことをいち早く学ぶことで、会社を早く成長させることができると述べ、スケジュールに入れることで課題を進めることの重要性を強調しました。
 最後に、橋本氏は「思い描くことが実現する」と締めくくり、参加者たちに未来へのビジョンを描くことの大切さを改めて訴えかけました。

あなたは自社のビジョンを描いていますか?

 報告後のグループ討論では、「あなたは自社のビジョンを描いていますか?」をテーマにゲストを交え、それぞれのこれからの思い描く未来やビジョン、そのための取組について意見を交わし、明日からの実践を約束しました。
 第3回CONNECT DAYは、地域の中小企業経営者が集まり、ビジョンを共有し、未来への展望を語り合う貴重な場となりました。橋本昌子氏の報告を通じて、多くの参加者が自社の未来に向けた新たな一歩を踏み出すきっかけを得たことでしょう。次回の開催も楽しみに、さらなる成長を目指していきましょう。

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