【16.07.01】スポットライト(3)
自然の恵みを創作、地産地消にこだわり
安田屋製菓(株) 代表取締役社長 安田晶一 会員
昭和二十四年、現会長が安田屋製菓を立ち上げ、観光土産の製造卸販売を開始しました。
昭和四十年高度成長時代、当時せんべいの生産量が全国で一位となりました。同時期、能登名物を作りたいとの地元の声を受け、能登名物ひっぱり餅の製造販売を開始。軟らかい餅菓子が能登巌門の縁起餅として全国に知られています。
昭和五十五年、世の中は大量生産から高級志向に変わりつつある中、現社長が白山市布市町に高級和菓子専門店『雅風堂』を新設しました。農産加工として、水、米、小豆、果物など、自然の恵みを創作、地産地消にこだわっています。代表菓子は『喜今日』(ききょう)です。今日の日を喜ぶという意味合いがあり、小豆を食すことは厄を払い、福を呼ぶとされ、贈答品に喜ばれています。また、季節の人気商品のいちご大福は一日に二千個販売されています。
平成三年には金沢駅百番街に出店し、その後、八日市店を新築、平成十年には、まっとう車遊館に出店しました。新幹線効果で、金沢駅あんとでは、核家族に対応した小さな箱菓子、華てまりが人気商品になっています。現在はインターネット販売を強化しつつ、人気商品を模索中です。