【16.08.01】スポットライト(4)
自分史など500冊超を自費出版
出村 明 会員 ㈱栄光プリント 代表取締役社長
同社では創業以来四十五年間、印刷業の傍ら自費出版の仕事をしています。平成に入り出版の受注が増えるに伴い、「プリント」とつく社名は出版を想起しにくいと考え、二十年前に出版部「栄光書房」を立ち上げました。栄光書房では、自分史、エッセイ集、句歌集、写真集、小説など自費出版した本は五百冊を超えます。その間制作に携りながら疑問を感じたことがありました。自費出版の名のもとに詐欺まがいの商法が横行してきたことです。「全国の書店に流通します」と謳いながら実行しない。架空の文化賞を受賞したと褒め讃え出版を勧めるなど手口は様々。そこで十年前に自費出版アドバイザーの資格を取り、安心して出版の相談に対応できるようにしました。また二〇一〇年に一般社団法人「自分史活用推進協議会」が設立され、全国で三百人の自分史活用アドバイザーが活動していることを知り、二年前に石川県で二人目の「自分史活用アドバイザー」の資格を取りました。
自分史の魅力と意義は「生きて来た証を残す」「自分を知る」「生きがいを見つける」「自信・自尊心が高揚する」ことです。これまでに「自分史の魅力と書き方」をテーマに文化センターなどで講師をしています。また「会社の物語」という新しい会社パンフレットの制作にも取り組んでいます。九月から中日文化センターで、来年一月までの毎月最終土曜日に五回シリーズで「自分史の書き方~実践編」を開講します。