企業訪問

【17.12.01】経営指針チャレンジ(8)

心が通じ合っていないと理念は共有できない

 \; 株式会社香輪社
取締役会長 西川 晃次 会員

 福井県出身の西川会員は金沢に来た時は無職でした。当時の職安(現在のハローワーク)で求人をみつけ就職し、それから転職して現在の香輪社に23歳で入社しました。周りには知り合いも少なく、仕事受注は自分の営業力のみ、とにかく必死に仕事をして42歳で取締役、50歳で代表取締役社長に就任しました。
 社長になった後の日本は金融危機やリーマンショック、東日本大震災などによる経済への影響が大きく、広告業界も窮地に立たされていました。その上、当時の会社には理念が無く将来への不安を感じていました。そんな時に同友会の経営指針成文化講座を受けた会員の話を聞き経営理念の大切さ、成文化の必要性を強く感じ、すぐに次年度の受講を決めました。
 しかし経営理念を作っても、社員と共有することが本当に難しいことです。繰り返し理念を伝え、社員一人ひとりの性格、個性を理解することが大事です。心が通じ合っていないと理念は共有できません。社員から社長になったからこそ、社員の気持ちが分かる経営者になろうと心に決めました。
 至誠一貫とは西川会員の好きな言葉です。これは「至誠にして動かざる者は未だ之れ有らざるな
り」。「相手の立場に立って真心を尽くす」という意味です。広告業界は先行きが非常に不安定です。世の中の変化をキャッチして、広告という軸はぶれずに先を読む力が必要です。だからこそお客様に対しても社員との関係も、この至誠一貫が大切。今は創業者の子孫にバトンを渡し、我を通さず、さりげないフォローで会社全体を見守っているとのことでした。

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