【18.07.01】事業承継(25)
アルバイトから叩き上げで社長へ
大西運輸(株)
代表取締役社長 丹羽 雅治 会員
大西運輸(株)は、1971年の創業以来、お客様と共に歩む物流会社として、いかに必要とされるかを追求したサービスを提供しています。特に、照明電材・住宅建材・事務機器の共同配送で長年の実績を持っており、今では、物流の分野に留まらない加工や施工などの生産・工事の分野にもトータルで応えています。
丹羽会員は、今年の4月に代表取締役社長に就任したばかりです。創業者である前社長とは縁故関係がなく、「会社は働く社員みんなのもの」という前社長の考えのもとで行われた事業承継でした。
丹羽会員は、21歳の平成4年に、アルバイトを経て社員になり、トラックのドライバーを経験し、その後、営業課長、部長などを経た現場の叩き上げです。「初めは健康保険証を得るために社員になったのに、まさか300人を超える社員をもつ社長になるとは」と、冗談を交えながらもまだまだ驚きを隠せない様子でした。
2012年に同友会に入会した丹羽会員は、例会の報告やグループ討論で、様々な人の体験談や意見が学びとなり、行動や取組みにおいて影響を受けており、経営者としても大いに活かしてきました。
これからは、お客様のお困りごとに一つでも多く応えられるようお客様と「新しい物流」を創っていくことに全力を注いでいきたいと丹羽会員は言います。そのために、大西運輸の「考える」という基本理念を貫き、お客様が何を求め、それに対し何をすべきかを社員一人ひとりが考えることから始め、また、経営者と社員の垣根をできる限り無くし、皆が一体になって考えられるような風通しの良い雰囲気をつくることが重要であると考えています。
現在、大西運輸は8期連続で増収を続けており、さらに、2年後の創業50周年には、今の年商35億円から50億円まで増収を目指すべく、全社一丸となって事業の充実・拡大を図っています。
展望について語る丹羽会員の言葉は、とても力強くワクワクしてしまうほど夢のあるものでした。