企業訪問

【18.12.01】事業承継(30)

家業から企業へ、地域に愛され育てられる会社に

 \; 有限会社アキラックス 
代表取締役社長 木下 官 会員

 (有)アキラックスは平成元年10月に父親である現会長がアキラペイントとして設立しました。創業当初より自動車鈑金塗装用塗料の販売をしていましたが、従来から職人の勘に頼っていた色合わせなどの作業を数値化した、管理塗装PACシステムを提案したところ、それが顧客に受け入れられ業界内の一大ブームとなります。さらに、事故車修理見積り業務においては、それまで手書きだった時代にフロント業務の近代化として、見積り専用コンピューターソフトを提案し、顧客工場の大幅な収益向上を実現しました。
 平成5年、(有)アキラックスとして法人化し、翌年に木下会員は入社しました。大学を卒業後は他の会社へ就職せずそのまま家業に入りましたが、学生時代から手伝いをしていたことやお客様とのコミュニケーションが取れていたことで、スムーズに入社できたと語ります。
 入社後、社屋の台風被害などを受けながらも大手カーメンテナンス会社等への塗料納入を受注。時代の変化に伴うクルマの急速な進化、自動車行政・整備方法など車を取り巻く環境も変わる中、その変化に対応するには定期的な研修や勉強が欠かせないと考え、積極的に顧客向け講習会を企画・開催します。その後業務拡大により平成19年に現社屋に移転、会議室フロアを活用した講習室や実技講
習会場を設営し、念願であった自社内での講習会を行えるようになりました。
 木下会員は平成30年5月代表取締役社長に就任、その数か月前に経営者としての勉強のため同友会に入会しました。事業承継のきっかけは現会長の決意によるものでした。企業は30年区切りで変化が訪れる、今までは勘と度胸と運だけで経営してきたが今後は経営も様変わりする、その舵取りを現社長に託したいということで、木下会員はその意志を受け継ぎ、今年から経営指針講座を受講し指針の成文化に挑戦しています。
 経営指針を作成する中での決意として、「家業を企業にする。人づくりとは人間の持てる可能性を見出すこと。社員一人一人の魅力を引き出し、皆が素敵な笑顔で生き生きと働ける環境をつくりたい。そして、お客様や地域の人たちに愛され、育てられる企業を目指したい」と語りました。

▲ このページの先頭にもどる

同友会とは?へ

組織と活動内容へ

調査・見解・提言へ

勉強会&交流会へ

支部の活動報告へ

委員会活動へ

共同求人活動へ

会報誌 どうゆう石川へ

企業訪問へ

会員の声へ

リンク集へ

同友会活動支援システムへ

同友会PRムービーへ