【19.06.01】クローズアップ会員企業訪問(22)
ものづくりのプロフェッショナル集団を目指す
株式会社炭澤鉄工
代表取締役 炭澤 吉治 会員
昭和39年に父外志明氏が炭沢鉄工所を立ち上げ創業しました。平成14年には株式会社炭澤鉄工に商号変更し、炭澤会員が二代目に就任、社員数5名でスタートしました。先代が築き上げてきたものを大切にしながらも、常に世の中の変化を捉え、積極的に新しい取り組みに力を入れ、現在は社員数20名になりました。
高性能の複合旋盤を駆使し、建設機械・工作機械・食品機械・産業機械等の部品を製造しています。お客様にとって価値あるものを正確に把握し、高い技術や生産能力で期待にスピーディに応えることが炭澤鉄工の強みです。そのため、複合機及び自動機を中心に、新規設備を毎年のように増設して、短納期、低コスト、高品質を実現し、材料調達から、機械加工、熱処理、表面処理までの一貫対応をしています。一方で自動化に特化した第二工場(示野工場)を2018年2月に設け、大幅な生産能力の増強、コストダウンをも実現し、多種多様な分野の取引が安定経営の基盤になっています。
2013年には、同友会の先輩とのご縁で共同出資で、中国杭州友群機械有限公司を設立しました。勝負に出たいと決心しましたが、利益も出ず、日本人が運営することの難しさを痛感し、進出6年でようやく黒字化することができました。そんな中、中国で得たものはお金ではなく人脈でした。大企業のトップの方々との繋がりが日本の本社にも良い影響を与えました。中国の動きと半年違いで日本の経済状況にも影響が出ることやスピード感も学びました。新たな挑戦を始め更なる品質や生産性の向上を目指し、企業の価値を高めています。
社員の年齢層が若く、人も業績も勢いがあり、共に成長を続けています。ものづくりに対して真摯に取り組み、向上心のある社員により、新しい提案、新しい加工にも果敢に挑戦し、生産能力を高めています。どんなに素晴らしい設備があってもそれを使うのは「人」です。日々新たな挑戦をする「チャレンジ精神」を持ち、ステップアップしたいという社員が多いのも企業の存続に繋がる強みです。
「自社の強みを最大限に活かし事業展開する」ことを課題とし、知恵のある仕事ができる、ものづくりのプロフェッショナル集団を目指しています。ものづくりを通して社員の能力を高め、社会に貢献する企業であり続けるため、今後も果敢に挑戦していきます。