【19.06.01】「平成」から「令和」へ(特別企画)(2)
令和の時代は環境の変化に対応
株式会社ツカサ
代表取締役社長 坂池 克彦 会員
昭和63年に先代の父親が軽トラック一台から運送業を始めました。その後、赤帽に所属し徐々にトラックの台数を増やしていき、軽トラック所持台数が5台になった時、有限会社ツカサを設立しました。事業も順調に拡大していき、最盛期には社員が90名を超える規模となりました。
当時はそんな会社をまとめていく自信がなく、会社への入社意思もありませんでした。そんな時、オーストラリアで出会ったバイト先のオーナーに「お前は恵まれている。それはご両親と会社の社員のおかげだ」と言われ、自分が恵まれていたこと、そしてそれは会社の社員のおかげでもあったことに気づき、恩返しをしなければならないという思いから会社を継ぐ決心をしました。
平成16年、株式会社ツカサに入社しましたが、古参社員からのプレッシャーを大きく感じ、焦るあまり先輩社員とのコミュニケーションもうまくいきませんでした。逆に力で抑えようとして反発が強くなり悩んだ時期もありました。そんな時、知人の紹介で、平成26年同友会に入会、そこで何かが変わるとも思っておらず、参加しない時期が続いていました。しかし、勧められるがまま受講した経営指針講座をきっかけに考えがガラリと変わることとなりました。
それまではとにかく日々の仕事をこなすことだけを考えていましたが、社員がこの会社で働く理由、ここでなければいけない理由、今後のことなど、ぼんやり考えていたことを明確にし、成文化することができました。
理念を作り方針を立てることで自身の行動も大きく変わってきました。
現在講座を修了して四年目、毎年経営方針の発表を行い、社員の行動指針の立案まで行っています。今後は令和という新しい時代に向けて、環境の変化に対応していかないと生き残れないと思っています。
社員にとって働きやすく魅力的な会社にすることで、お客様にも選んで頂ける会社になると信じています。