【19.11.01】働く環境づくり実践(3)
働き方改革を人間尊重の経営に生かす
株式会社シィー・プランニング
代表取締役 金谷 道憲 会員
「いい家」プロジェクトシィー・プランニングは、心地よい暮らしの企画、感動を設計立案する『建築設計事務所』+『建築施工会社』です。
中小企業が働き方改革を進める上で大切なことは、生産性を落とさないことです。そのためには、社員ひとりひとりが効率的に働き、生産性を向上させる職場環境の改善が必要とされます。現在、社内の情報をクラウド上で共有し、各々の行動管理を可能にしました。社員同士で仕事のフォローが容易になり、生産性の向上に繋がっています。
設計の仕事は長時間になりがちですが、時間外労働の制限や月2回のノー残業デーを設定、内見会などで土・日が出勤となった場合は、平日(火・水)に連休がとれるようにしています。年3回大掃除を行い、全員が整理整頓する習慣をつけました。施工部門も含めた全体の朝礼は月・木・金に行い、通常の業務連絡だけではなく、人材教育の場として人間力の向上を目的としています。
働き方改革により、多様な人材の活用が会社に求められる中で、「責任等級制給与制度」を採用しました。就労規則の整備はもちろん、社員が有給休暇をとりやすいように総務で一括管理し、取得を促しています。またフレックスタイム制の導入や在宅勤務も可能な環境づくりに取り組む予定です。今後IoT化、AI化が職場に必要な時代となりますが、アナログな部分も大切してきました。たとえばパース初期段階でのプレゼンテーションは手描きにこだわり、人間が生み出す温かみを伝えています。
働き方改革の意識を高めるには、経営者、幹部、社員の意識改革が必要であり、同友会の社員共育塾に参加しました。来年度の経営指針発表会は、歴史的建造物の研修旅行も兼ねて台湾で行う予定です。働き方改革で、社員にとって有意義な時間が生まれ、豊かな人生を送れるよう、人間尊重の経営に生かしていきます。