【19.12.01】働く環境づくり実践(4)
社員が自ら作る働きやすい環境
有限会社とくひさ
代表取締役 徳久 宏子 会員
とくひさ薬局は、創業80周年を迎える地元に密着した薬局です。石川県内の4つの店舗は全て異なる外観・内装、運営コンセプトをもっており、地域の特性に合わせた薬局づくりを大切にしています。
店舗内はとても明るく清潔で、商品の展示もお客様にわかりやすいよう整理されています。これらの内装や商品の選定に至るまで、社員が主体的に考え動いて作り上げています。
同社では、「健康と生活に関する知識と思いやりの心を届け、住民一人一人が笑顔で過ごせる地域社会を創造する」というミッションを掲げています。それを社員全員で共有するため、パートを含めた全社員が研修を受けています。さらに社員は皆、ミッションが記載されたカードを身につけ、常にそれを意識し業務を行なっています。この想いの共有が店舗内の雰囲気を明るくし、社員が店舗をより良くしようと主体的に動く活力となっています。
また、社員のための働き方改革も進めています。残業時間の軽減や有給取得できる環境を作るために、まずは社員に業務の効率化を考えてもらっています。良いアイディアがあればそれを店舗間で共有し、働きやすい環境を社員が率先して作ります。女性の産休・育休はもちろん、介護休暇、男性の育児休暇制度も導入し近年は離職率も低く、スキルも意識も高い社員が増えています。
特に力を入れているのは在宅支援医療で、業界内でもトップクラスの認知度を誇っています。
「今後は在宅支援医療をもっと広めて、薬局の在宅支援医療と言えば『とくひさ』と言われる、地域の人にも医療関係者にも必要とされる薬局になっていきたい」と語りました。創業当初からの「地域の人のために」という想いが強く伝わってきました。