【20.04.01】クローズアップ会員企業訪問(31)
信じ続け、力を合わせて目標達成
株式会社桐工房
代表取締役 桐澤 宏一郎 会員
2009年、個人事業として創立した桐工房は、夫婦二人三脚で年々業績を伸ばし、社員数も8名になった今期は過去最高の売上高を達成しました。しかしそこには数々の試練と苦難がありました。
2011年に同友会に入会、学びを実践し、経営指針も作成しました。「永く愛着のある楽しい暮らしを創造すること」を理念に掲げ新築住宅をメインに顧客や協力会社との繋がりを大切にしてきました。
会社の成長を考え3年前に法人化して、(株)桐工房を設立。より社員さんが働きやすく成長できる会社を目指しました。経営指針合宿を行い、今までは桐澤会員一人で作っていた経営指針書も社員全員で作り、企業変革支援プログラムも導入し、今の会社の状態を全員で共有しました。それに伴い、売上高も上昇する計画を立てました。しかし、1年目は業績が伸びず、やりたいことを色々とやるだけで終わってしまいます。2年目も同様に、合宿を行い、三位一体(経営指針、社員共育、共同求人)の経営を目指し新卒も採用。ところが教育体制や組織的な仕組みがなく個人経営をしていた時とのギャップに苦しみました。心が折れそうになる日々でしたが、「何かやったからすぐに結果が出るとは限らない。今は大きくジャンプする前のしゃがんでいる状態だ」と信じ、計画の変更は一切行いませんでした。
迎えた勝負の3年目。1、2年目は実績が伴わなかったが、あえて5か年計画の目標通り下方修正せずに、当初の計画通りの目標を立てました。社員さんも社長と同じ考えで目標を達成したいと考えていました。その結果、目標を上回る売上高5億円を突破。
「今期大きく成長したのは、社員さんが成長したからの一言に尽きる。会社の成長は社員の成長。それがあったおかげで成約率が伸びた。今までは能力があってもそれを発揮できる環境がなかった。みんなが持っている力を合わせれば必ず目標を達成できると信じていた」と語る桐澤会員。その言葉はとてもまっすぐで力強く、信じ続けることの難しさと大切さが伝わりました。