【20.10.21】ウィズコロナ奮闘記(6)
旅行プラン提案で安心、満足、そして感動
株式会社トラベル・エー
取締役営業本部長 石丸 貴弘 会員
■ 5月の売り上げは0に近い状況
主にJTBをメインとしたJTB総合提携店として国内外の商品を販売している株式会社トラベル・エー。現在は県内4店舗でパート含め29名で営業しています。
1996年創業以来、業績を伸ばしてきましたが今年春先からのコロナ禍による緊急事態宣言発令により5月いっぱいまでカウンター業務を休止せざるを得ない状態となりました。Web予約などに頼らずカウンターでの対面接客によるお客様との絆を重視した営業スタイルであったため、5月中の売り上げは0に近い状況でした。その間、雇用調整助成金をいただきながら、営業社員は団体お得意様などのフォローにまわり、カウンター接客社員には勉強する機会ととらえ、ハワイ州のアロハプログラム(ハワイの歴史や知識)上級資格の取得などの活動を行ってきました。
また店舗内では消毒、マスク着用、検温の徹底と、パーテーション、足踏み消毒液装置を設置し充分なウイルス対策を実施して6月から営業を再開しましたがコロナの状況は変わることなく客足もほとんど戻らない状況でした。しかも海外の商品は現在もまったく販売できる状態ではないため、一旦商品アイテムから完全に外しました。
■ お客様との信頼度を高めることが近道
そういったこともあり今は『安心感』を販売しようということで、安い(お得感)近い(近隣県)短い(短期間)商品をベースとしてお客様への提案という形に方向転換しています。
6月からの石川県民割のタイミングもあってたくさんの方々にご利用いただきました。その時の整理券配布等の次を見据えた“気配り”を重視し、その後のGoToとのダブル還付でもお客様には最大限の還付が受けられるようにするなど、次のアプローチを心がけています。しかし、それでもカウンターにいらっしゃるお客様はコロナ前からみると50〜60%程度の回復で、9月以降も殺到するといったことはなく、お客様も様子見の段階であると思います。
現在は既存のお客様との絆をより強くするためのコミュニケーションを図り更なる信頼度を高めることが一番の近道ととらえて、食事プランや慰安旅行、バス旅行の替わりとなる、社員の家族が楽しめるご当地グルメ宅配プランなどを展開。旅行予算を均等割りで各社員に還元するものとして提案しています。
■ 近道想いをつなぐツールを大切に営業
旅行会社として旅行プランなどを提案するのが本筋ではありますが、根本に立ち返ればお客様の行事をサポートすることであり、『出るだけが旅行ではない』『旅行された気分を味わっていただく』といった提案と、旅行ができるタイミングになればもう一度お声をかけていただく。そういった『想いをつなぐ』ツールを大切にしながら営業をしています。
旅行プラン提案から始まる安心感、満足感、そして感動していただくことを胸にこれからも奮闘していきます。