企業訪問

【21.02.01】クローズアップ会員企業訪問(33)

会社と地域は不離一体

 \; 株式会社建築昌英
代表取締役 松村 昌英 会員

 松村会員は2016年に同友会に入会しました。それまでは個人事業主として「人や地域の役に立ちたい、その人が住む環境を良くしたい」という純粋な思いひとつで仕事に取り組んでいました。入会後、経営にはブレない軸をつくることが必要と感じ同年、経営指針成文化講座を受講、経営理念を策定します。2017年に法人化、当初2人でスタートした会社は、現在社員4名、パート1名、専属大工4名のワンチームで働いています。

■ベントを通じて地域貢献
 2016年夏から「あおぞら教室」を開催しています。このイベントは、地元鶴来を盛り上げたい!鶴来の良いところを多くの人たちに知ってもらいたい!という気持ちで生まれました。第1回は出店5店舗・参加者が200名でしたが年々規模が大きくなり、2019年には名前を変え 第1回「おついたちマーケット」となり、出店54店舗・参加者が8,000名となりました。
 昨年はコロナ禍の影響で開催できませんでしたが、今後を見据え9月に(一社)白山鶴来RE研究所を設立しました。REとは、restart(再出発)、revival(復活)、ゼロからではなく、そこにあるいいものを活かすといった意味です。成果として鶴来の魅力を知った人達が空き家をリノベーションし、古い町並みの魅力を活かした美容院やカフェ、お菓子店などを新たにOPENしました。今後は組織として活動し、四季が楽しめる獅子吼の利活用、古い町並みを活かしたイベントを通じて、さらに多くの人に足を運んでもらい地域貢献に繋げていきたいと考えています。

■地域課題解決の拠点 シェアハウスOPEN
 昨年11月に地域課題を解決していくことを目的としたNPO法人「Orizuru Project」を設立しました。このプロジェクトは、学生や、高齢者、外国人と共に鶴来に根付く経験・文化・技術などを学び、「住みたいまち・幸せを感じるまち」を構想して地域課題を解決していきます。
 鶴来の文化、歴史認識を子供たちや鶴来全域に発信することで郷土愛を育むことや、鶴来に眠っている未使用資源を活かして、人が集まる場所づくり・コトづくりを行うことで、新たな価値を見出していきます。2019年に大学生のためのシェアハウスをOPENし、地域課題に取り組む研究の拠点をつくりました。学生にとっては、自分たちの研究を実践した結果、何に活かされ、どう役に立っていくかを実際に体験できます。
 またシェアハウス内に、町民と学生の交流拠点も作りました。学生・子供たちと高齢者が交流することで、伝統文化を学ぶ機会となり、さらには町民と学生が一緒に地域課題に取り組むきっかけとなります。

■5年ビジョンに向けて邁進
 現在、年3回、社内全体でPDCAサイクルを回しています。「商品・サービス・アクセス・価格」を徹底的に見直すことで、労働環境の改善に繋がりました。すべての考えや行動は経営理念がベースで、会社としての方向性が明確なので、人材にも恵まれています。理念の共有には時間を掛け段階的に進めていく必要があり、まず、最初に労働条件の向上、次にお客様に目を向け、最後に「会社と地域は不離一体」ということが理解でき、行動できると考えています。
 今年から、より具体的な行動内容や目的、売上等を数値化した5年ビジョンを策定しました。今年はチーム一丸となり、5年後のビジョンに向かって邁進します。

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