企業訪問

【22.11.01】クローズアップ同友会型企業づくり(52)

共同求人委員会  採用活動実践紹介

 \; ウエルド(株) 代表取締役  
川島 鉄平 会員



<社員と共に成長する中小企業を目指す>

 ウエルド(株)の前身は昭和23年(1948年)に木材販売から始まり、現在は一般住宅の建設資材販売と外装工事を中心とした工事を請け負っています。


■若手社員と共に新卒採用に取り組む
 現在61名の社員の内、新卒採用は約3割になります。以前から新卒採用に取り組んでいましたが、6年前から共同求人委員会に参加し、活動を続けています。最初はコストがあまり掛からないことから実験的に始めました。他の会員が、社員と共に同委員会活動に取り組む姿を見て、社員が求人に関わる必要を感じました。また、新卒者と年齢も近く、同じ目線になれる若手社員は会社の良さも就職の大変さも理解できるため、両者を繋ぐことは効果的だと考えました。

■理念やビジョンを普段から共有
 以前から、学校主催の企業説明会等には参加していたのですが、それと同友会の共同求人委員会の採用イベントは全くの別物でした。その理由は、学校側と委員会が連携して学生の現状を理解しようとする企画であることです。今の学生は何を求め、企業は何を提供できるのか?学生の意向に寄り添う内に、ただ人材を求める会社にとどまるのではなく、採用した人材に社内でどう活躍して働いてもらえるかを真剣に考える会社になることが重要だと気づけました。
 学生の期待に応え会社へ来てもらうには、社内のハード面・ソフト面を整えることが大事です。また、普段から理念やビジョンを社員と共有し、同友会の学びを実践していないと、魅力を感じてもらえないと実感しました。以前と比べて内定率が上がったのは、会社が良くなっているからこそだと感じています。

■中小企業の魅力を学生に伝える
 人材が必要なだけなら有名な求人サイトに登録すればいいのかもしれません。しかしそこに登録しても、外から見ればたくさんある中小企業の中のひとつでしかありません。共同求人委員会の活動は、一般的な求人票に書いてある言葉だけでは伝えきれない、中小企業の魅力を学生に伝えることが出来る素晴らしい取り組みです。私たちがここから学ぶのは、ただ人材を採ることではなく、そこから一歩前進した、人を大切にし、社員と共に成長する企業を目指すということです。

 取材を経て、川島会員の冷静な分析と人情味ある取り組みに魅力を感じました。ウエルド(株)は社員平均年齢が35歳と若く、明るい元気な声が飛び交う会社でした。こういう会社が地域に沢山あることが同友会の目指す未来だと感じました。

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