委員会活動

【09.03.05】経営指針導入編講座「わが社の近未来の物語を語れますか」

「オーナー企業から皆の会社へ意識改革」~経営指針を強みに同業他社に勝つ~

  経営学部運営委員会では3月5日、ホテル金沢で経営指針導入編講座を開催し、宗守重泰会員(㈱宗重商店 社長)に「わが社の近未来の物語を語れますか」と題して報告してもらい28名が参加した。以下講演要旨。
 平成19年に法人化と同時に社長に就任。解体業、産廃収集・運搬・処理業をしている。当時、社員は先代社長への忠誠心はあるものの連帯感・責任感が不足し家業の延長だった。革新の必要性を感じていた頃、兼六支部で経営指針成文化を目的とする兼六塾を勧められて受講した。そこでは聞く言葉全てが新鮮で「人格は技術よりも評価すべき」「成果主義ではなく能力主義で」などを教わり経営者としてやるべきことを学んだ。翌年委員会主催の第二期経営指針成文化講座を受講した。講師の丸山先生からは、社会的使命感、人間力、お役立ち、利他の精神など教わった。中でも「ちょっとした工夫」が成功へのチャンスといったことが印象に残った。講座受講によって、自分の熱い思い・信念がイコール理念で、夢・希望を経営目標に置き換えて計画に落としこんでいくという、それぞれに思っていた点が線につながった不思議な感覚を覚えた。はじめて会社の年頭式で、事業計画書という名前で指針を発表したら全社員どん引きだった。1年かけて個人面談を繰り返しコミュニケーションを強化して浸透をはかった。社内報を2ヶ月に1回創刊し、社長のメッセージを毎回載せ方針を発信しだ。褒めるときは皆の前で、注意する時は一人を呼んでするようにした。
 一年後の発表会では、少し興味を持ってくれた。一人の営業マンから理念を額に入れて飾りましょうと提案があった。徐々に社内が変化し始め、オーナー企業から皆の会社へと意識が改革されてきた。指示待ちから自ら動ける社員に一歩近づき、会議も定例化した。技術面・戦略を強化して辛い仕事に不満を言わずニッチな部分を喜べる体質に変わってきた。
 今後の課題は指針の追求と浸透に尽きる。理念には社員の幸福感というキーワードが欠如しており、メンタル面を最優先したため数値目標も未達成だ。PDCAサイクル、特に計画は重要だ。同業他社の社長には人生経験では勝てないが、指針成文化を強みとするならば勝てると信じている。

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