【10.11.05】社長と社員の共育塾修了講座
経営者の姿勢と幹部の役割
共育学部の第一期「社長と社員の共育塾」⑤修了講座が十一月五日(金)金沢エクセルホテル東急で開催され三十九名が参加した。玉田善明代表理事(㈱玉田工業・社長)が経営者の姿勢と役割責任、幹部の姿勢や一般的に伸びる考え方など報告した。以下報告要旨―
一九五〇年、玉田製作所として父が創業し今年で六十年を迎えた。平成三年、四十三歳で社長を拝命しその二年前に同友会へ入会、経営理念や指針を勉強したことが糧になっている。社長は方向を決めるが基本的には社員が力を発揮して車の両輪として一定のベクトルで一つの方向に進むことが大事だ。
昔の経営者は、社員を雇ってやっている、社員も社長に食べさせてもらっているという感覚だった。今は生活が豊かになり、人間としては対等と考えなければ成長はない。会社は役割責任で動いている。たまたま社長であり支店長という役割が当たっているだけ。共に働き同じベクトルで理念を実現させるのが会社。今は頭を下げて人脈で仕事をもらう時代ではない。お金はつかみに行くものでもない。売り手と買い手がお互い価値を認め合って取引している。社員と価値を共有しなければ会社はだめになる。常に足元を磨かないと存続できない事を社員と共有してほしい。
幹部の姿勢としては鬼参謀になれるかどうかだ。部下を叱る幹部がいない。本来はトップを輝かせるためにいかに部下を叱り誉め教育し有用人材に育て上げるかが大切だ。メロンはメロン、ジャガイモはジャガイモ。自分の種と土壌で自分を知って限られた要素で輝く。
社員と夢を描いていきたい。自分で行動しない社員、失敗から逃れようとする社員は嫌いだ。ぎりぎりで勝負しトライしてくれる社員が好きだ。社長と社員の関係は結婚前の男女の様に、お互い緊張感を持っていくのがよい。そして許せる限りのことにトライしてほしい。今は異を作らなければ勝てない時代。うちもタンクのトップメーカーだけではだめ、変化しなければ会社はもたないと思っているので次のことをするのに真剣だ。皆さんも各々が役割責任を果たして変化にチャレンジしていきましょう。