【10.11.16】11月北金沢支部例会報告
「建物を活かしてシーンを提供」
報告者:山縣 秀行 氏(㈱金沢寿屋 社長・尾張町壽屋 店主)
大阪生まれ、大学卒業後ユニ・チャームに入社。日本一タンポンを売って会社に利益貢献した。国内NO.1のシェアを持つ商品が多い同社で、NO.1になることで圧倒的な情報優位に立てる事を学んだ。
壽屋は大正十年創業の料亭で特徴的なのは百五十年前の建物。先代は妻の父で六年前の亡くなる直前に入社した。驚いたのは全てが非効率の固まりで方向性が見えなかった。即座に非効率を徹底排除したら社員から凄い反発があり、現状と風土を知ることを優先にした。
金沢には伝統ある料亭が多数存在し、現存の料亭の歴史には到底勝てない。壽屋の方向を考え「壽屋は料亭ではない」と定義した。金沢文化を守り抜く存在、金沢らしい風習や粋な嗜みを伝え続けることを理念・ミッションに据えた。金沢は新旧融合・温故知新のまち。キーワードは時代のモダンが流れる「金澤モダニズム」と考えた。今は金澤スタイルウエディング、音楽・美術イベントや町家カフェ等している。つまり壽屋は建物を活かしてシーンを提供する。次の百年存続に向けては、①とにかく一位を目指す②強い願望と志を持つ③常に変化を意識する。