【11.12.10】青年部特別例会
経営指針で目標を明確に、仕組み作りも
青年部会では12月10日(土)特別例会を開催し
65名が出席し学びを深めた。
報告者は、松村祐輔氏㈱CRM 社長
(愛知青年同友会議長)、
「脱!既成路線の印刷屋」~経営指針と共に新分野開拓へ~
と題し報告した。
▼以下報告要旨。
2002年に同友会に入った年は私が松村印刷に入った年でもある。松村印刷
は私の祖父が立ち上げた会社で、今そのままやっていれば60年位の会社だ。
お客様は官公庁、経営は父親が社長でワンマン経営だった。社長の言うこと
は絶対。理念、方針、計画これが経営指針だが、そういったものは一切なく
目標、戦略もなかった。松村印刷に入った時はこのままではヤバイと思い、
危機感を感じた。そこで業態変革、印刷業から販促支援業へと変えていった。
そうしないと生き残れないと思ったからだ。
㈱CRMを立ち上げたのは、古い慣習や古い考え方が残っていて思い切っ
た業態変革や新しいことをするなら今がチャンスだなと思ったからだ。しば
らくは二足の草鞋を履きやっていたが、2005年に経営統合M&Aをして、今
の会社になった。
経営指針が必要と感じたのは、2003年当時一生懸命営業をして売上が上が
っていったのに社員が辞めてしまった。優秀なデザイナーが鬱病になり、男
性社員も仕事がハードすぎるという理由で辞め、一人になってしまった。当
時は顧客第一優先で社員の気持ちを考えていなかった。これがきっかけで
2004年から経営指針を作成した。始めはA4一枚から始まり今では150ペ
ージ位になった。苦しいこともあったが、目指すことが明確になり良かった。
悶々と、会社をどうしようという思いだったことが書面化され明確になり、
精神的に楽になった。指針書は手帳サイズにすることで社員が持ち歩けるよ
うにした。また、残業、給与、賞与など様々なルール・仕組み作りができた
ことも成果だ。