委員会活動

【12.01.12】第2期共育塾修了、共育対談

社長と社員が共に育ちよい企業に

  -共育塾の共通話題でコミュニケーションを-
   社員が地域で活動すれば日本が変わる!?

【対談の参加者】
■黒崎嘉之 会員 黒崎産業㈱ 社長
     /第2期共育塾受講/共育学部委員
■高田勝敏 会員 高田舗装㈱ 社長
                    /第2期共育塾受講
■坂下富治男 氏 ㈱七宝商事 常務/社員集団パワーズ会員
■(司会)坂本 勝 会員 城南運送㈱ 社長/共育学部長

 共育学部では、第二期共育塾を修了し、今期講座での学びや気づきを参加者と共に振り返りつつ「共に育つ」について対談を行った。
【坂本】共育学部長の坂本です。本日の対談参加者は今期共育塾に参加の高田会員、第3回講座でパネルディスカッションもお願いした社員集団パワーズの坂下さん、参加企業でもあり共育学部委員でもある黒崎会員です。まずは今期の共育塾に参加しての感想と、その後、会社でプラスになったことをお話し下さい。

黒崎=他社の社員・社長の想いを話せる場

  共育塾で社員も考えを発信
【黒崎】今までも共育塾の案内があったかと思いますが、自分が委員になって初めて内容が分かりました。経営者は勉強するのが当たり前だと思いますが、社員さんにとっては他社の社員さんがどんな風に考えているか、他の社長がどんな想いで経営されているのかが、共育塾の場で互いにじっくり話すことができて良かったと思います。
【坂下】昨年は弊社の化生が共育学部長をしておりましたご縁で参加しましたが、今期はまた違う視点の内容で勉強ができました。報告者としてパネルディスカッションの経験もさせて頂きました。パワーズ内の反省会でも勉強になったという反響がありました。
【坂本】社員さんも自分が考えていることを発信していくことの重要性が理解いただけたのではないでしょうか。社長からの一方通行ではコミュニケーションにはなりませんから。
【高田】弊社は業界の中で生活している感があります。だから社員さんからすると経営理念で儲かるのか?という考えがあったのです。この共育塾で「社長は勉強している」「他の会社も実践している」ということが伝わる良いきっかけになりました。今は「業績を上げること」から「良い会社を皆でつくろう」に変わった感じがします。
社長の学びを社員と共有
【坂下】こういった講座に社員を連れて参加する社長自体が凄いと思いました。共育塾では社長が勉強していることを社員さんにちゃんと伝えて実践しているかが問われる面もありますから。
【黒崎】社長が同友会で勉強している内容を社員さんに理解してもらえました。コミュニケーションにおいて、共通の話題を持つことはとても重要です。経営指針もそうだし、こういった講座も社員さんとの共通の話題になりコミュニケーションのきっかけになります。

高田=「業績を上げる」から「良い会社を皆で作ろう」に

  【高田】自分の考えを譲ってしまうと自分が無くなる、考えを押し付けるとまたおかしくなる。弊社は来る人拒まずの姿勢ですが、経営者フォーラムで坂本教授は経営理念に集う集団として、この指とまれとおっしゃった。この考えと社員共育の整合性はいかがでしょう。
社長と社員は共に育つ
【坂本】指は一本ではなく多面性があるのではないでしょうか。社員さんが十本の指のうちどの指をみているのか?経営者はどの指をチョイスするかが問われます。それぞれの実情にあったコミュニケーションがあります。当社でもぶつぶつ言うがしっかり成果を出す社員、分かりましたと言ってポカをする社員、こんな社員さんをどうするのか日々考えています。とにかく社長が育たなければ社員は育ちません。
【黒崎】社員さんが一歩前進したら、社長が二歩三歩前進する。真剣さをどう伝えていくか。今後の方向性を社員さんにしっかりと示すことが大切ではないでしょうか。
【高田】弊社は共に成長するという立場です。もし何かあったら社長の責任。何年か経って突然成長する社員もおり、そんな時うれしく思います。社員が良い家庭をつくり、地域で活動すれば、この金沢が、日本が少しでも良くなるかなと思ってやっています。少しずつ会社として成長できているという実感はあります。

坂下=こんな会社にしたいと言い続ける

  坂本=人を生かす経営は「活かす」でなく人が「生きる」ため
「何のための経営か」を問う
【坂本】おっしゃる通りです。我々は何のために経営しているのかが問われています。我々同友会の仲間は人を生かすために経営をしています。これは人を「活かす」ためではなく、人が「生きる」ためです。その意味で乙村会員が第一回講座で「社員さんが元気で成長することが一番うれしい」と報告しておられたのが印象的です。
【坂下】経営指針の重要性も再認識しました。「自分はこんな会社にしたい」と言い続けることの重要性です。自信を持ってここに社員を連れて来ることができる社長になれたらと思います。その為にも自分が率先して勉強して成長していきます。
【黒崎】私の場合、私に「社長それは違います」という社員さんがいないことが悩みです。社員さんとはいろいろな場面で話をしているつもりですが。もちろん言われた時はとことん話し合ってベクトルを合わせたいと思いますが、意見が出てこないのは信頼関係がまだまだなのかなと思っています。
「あの会社だからできる」に
【高田】3年位前から理念経営の取り組みを進めています。その一環でいろいろな企業を社員研修で訪問しています。訪問すると、なぜ整理整頓するのか、なぜ報連相するのか、何のために働いているのかなど色々問われます。
 ある会社に行った時、我が社の社員を前にして「高田舗装に喜んで入りたい人はいますか。高田社長もこの会社を本当に継ぎたかったですか」とズバリ問われました。あの会社だからできる、あの業界だからではないのです。現実にできている会社があるのですから。
【坂本】同友会の中にあこがれる会社がどの位あるでしょうか。私達は一緒にまだまだ学んで実践しなければなりませんね。社員集団パワーズの皆さんも今まで以上に関わりを持って一緒に学んで行きましょう。
価値観を会社と照らし合わす
【坂下】こういう場に来させてもらうと本当に勉強になります。反面教師にならないようにしなければなりません(一同笑)。社員の立場からすると評価は給与だけではありません。本当のコミュニケーションを求めています。パワーズのメンバーもかなり勉強をしています。少し飽和状態になっているところもありますので、社長の目からみて幹部や社員がもっと勉強すればいいことは何でしょうか。
【坂本】会社とは自分にとって何だろうと考えて欲しいと思います。自分の価値観を会社と照らし合わせる。そして自分が何者かを考えることです。私自身も自分を見直すために同友会に来ています。
社員の永久的な幸せを考える
【高田】言葉より体験してもらった方が早いと思って、こういった講座や企業訪問を続けています。フォーラムの坂本教授の講演でも学びましたが、今は社員の永久的な幸せとは何かを考えています。私自身、障がい者雇用を二十年やってきての気付き、学びが沢山ありましたし、定年になった社員さんから年賀状が来たら誠意が少し伝わっていたのかなと思います。社員さんの子供が「お前の父ちゃんどこに勤めとるんや」と言われて、「なんだ、あんな会社か」と言われるのではなく、「へえ、あの会社か」と言われる会社を目指していきたいと思います。
【坂本】何のために経営しているのか、我が社にはどんな存在価値があるのか。私もそうですが、まだまだできていないからこの場にいます。社長と社員が共に育ってよい会社をつくっていきましょう。 
 共育学部としては三月二日(金)に「人を生かす経営」の勉強会も企画しています。来期の共育塾にもたくさんの参加者をお待ちしております。本日はありがとうございました。

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