【12.02.17】のと支部2月例会
謙虚な姿勢を貫く経営
報告者…宮崎 博 氏 ㈱近藤鉄工建設 社長
昭和41年に日本大学商学部の卒業を控えた3月に母から一通の葉書が届いた。就職先として宮城の鉄工所を見て来いというものだった。実は他の会社で内定をもらっていたが、その鉄工所で一生懸命働くスタッフを見てそこで働くことを決めた。
時代は木造船から鋼船へ移り変わる過渡期。鉄との縁はどんどん深まって行った。その後宮崎家へ養子として入り、造船所の移転プロジェクトを手掛けた。昭和49年、今度は造船から離れ独立して建設の方へシフトすることとなる。一大決心と借金をして建てた白馬工場。そこで取り入れた図面を正確に描く機械は、ロスが少なく利益をもたらすと共に、その正確さは近藤鉄工建設の評価を高めた。謙虚な姿勢を貫く経営は、六本木ミッドタウン建設に元請けの一社として仕事を受けるまでの評価となった。(寄稿:多田健太郎副支部長)