【12.03.23】南かが支部3月例会
北陸新幹線はチャンスでありピンチ
講師:桂木 実氏 粟津温泉のとや社長
例会テーマ:
厳しい環境の中での自社戦略~企業から家業へ~
三月例会は昼例会とし、粟津温泉のとやにて桂木実社長に講演いただき、その後、料理を味わいながら質疑応答を行った。
大学卒業後、食品会社に三年程勤めた後、のとやに戻った。当時はバブルで景気が良かったが、バブル崩壊後十四件あった旅館が六件になった。今思うとどの旅館も悪い意味での家業というか、ざる勘定的な経営しかしていなかったように思うが、のとやが生き残れたのは先代の父親がコスト管理等、企業的考えで経営をしたからだと思う。昨今の不景気、消費税増税の影響で今後さらに倒産する旅館は増えるだろう。その中でお客様からの信頼を得た旅館が生き残ると考える。そのためには、先代が作った企業風土を今一度変革させ家業とし、お客様から信頼を持っていただけるような、のとやにしたい。今後の課題は二〇一五年に開業する北陸新幹線。一時的に観光客は増えるだろうが、ブームが去った時のように少し経つと途端に客足は落ち着くだろう。それに左右されない安定した経営をしなければいけない。北陸新幹線はチャンスでありピンチでもある。