【12.06.21】経営理念一泊講座・共育学部「寺子屋」・役員研修
言行一致を経営者が実行
六月二十三日(土)、共育学部は石川県青少年総合研修センターで中同協相談役幹事の赤石義博氏を報告者に迎え「人を生かす経営」寺子屋(経営理念一泊講座・役員研修会合同)を開催した。参加者五十九名。以下報告要旨。
社員との信頼関係を作るのが労使見解の第一歩であり、まずは言行一致を経営者自身が実行。また言っていることが理屈に叶っており社員が納得できているかが重要。納得を積み重ねれば尊敬に変わり、そこで初めて信頼関係は作られる。信頼関係を持ちつつ社員と一緒に仕事をし、暮らしの質の向上を目指し、共に人生を歩んでいく。それが労使見解の根幹であり、どんなことがあっても守り通すことで更に信頼関係は深まる。
経営指針作りとは
企業変革支援プログラムのアンケートでは、全国的に第四分野と第五分野(新製品開発、顧客満足度、自社分析等)の成熟度が低いことがわかった。労使関係が構築され、全社一丸体制ができていればそのようなことはない。形だけの経営指針、社長の思いが社員に伝わっていない証拠だ。
ある同友会で経営指針発表会があり呼ばれた時のこと。社員の生活保障、職場づくりについてを経営指針に盛り込んでいたのは一社だけだった。労使見解の基礎である「人間尊重経営」が理解できていないと感じた。これでは「人を生かす経営」ができるはずがない。経営指針作りは、労使見解の精神を裏付けるための具体的な課題を文章化するということである。