【12.06.25】南かが支部 6月例会
新幹線開業に向け経営環境分析と対策
報告者:
吉本 慎太郎 会員 ㈲吉祥 専務
例会テーマ:
「新幹線開業に向けた南加賀地域の今後」
いよいよ二〇一四年、北陸新幹線が開業する。三十数年前、小松の商店街には「ひかりを小松に」というステッカーが貼ってあった。新幹線は高度経済成長の象徴であり希望に満ちたものだった。では薔薇色の未来だけなのか?県によれば経済効果は約百二十一億円、メリットは座席数千二百万席の輸送能力、観光客の増加、移動時間短縮による行動時間増加、首都圏への販売ルート拡大、企業進出による雇用拡大。デメリットは購買客の流出、通過観光の増加、宿泊減少、また、長野の先進事例では、企業の支店統廃合などがある。南加賀地域としては航空利用が約十一万人減少することに注目。小松空港への影響は大きい。小松市の観光客が約五十八万人減少する数字もある。県の対策も金沢中心が現状だ。小松市でも幅広い企業誘致に関する条例の整備を進めているが、南加賀全体では広域連携の課題がある。一時的には特需もあり、大多数が影響がないと思われるかもしれないが、「ひかりを小松に」という言葉を本当の希望にする為にも、我々経営者は今から自社の経営環境を分析し対策を進めていこう。