【13.08.28】金沢駅西支部8月例会

自分ができるのは社員が働きやすい環境を作ること

報告者：丹羽 雅治 会員 大西運輸㈱　専務取締役
例会テーマ：「経験こそが我が宝」～ドライバーから経営幹部に～

　30歳を前に「このままドライバーをしていられない」と退職願を出したが、福井営業所設立の所長を任された。人の採用・育成に苦労した。その時、自分が高い物指しで社員を見ていることに気づかされ、接し方を変えるとうまくいった。

　「管理職は人をうまく使って最後の数字を見て笑うものだ」と人から言われ真に受けた。社員とは業務だけの上辺の関係になっていた頃、配送物をコンビニに捨てるという事件が起きた。自分の体裁だけを考えて会社ごっこをしていたことを反省し、ここから考え方が変わり、社員と仕事に真剣に向き合うようになった。

　順調にいくとまた失敗を起こした。日曜日の商品トラブルの会議を欠席し、子供の行事を観戦した。謝罪と対策の報告に取引先行くと、いい加減な対応を見透かされた。社長からは「明日から来なくていい」と言われたが、お客様や社員のことを思い行き続けた。助けてもらっている人達に応えるのが幹部の職務と気づいた。

　自分ができるのは社員が働きやすい環境を作ってやることしかない。実際に行動してくれるのは社員（ドライバー）。だから心から「有り難う」という感謝の気持ちを忘れない。