【13.11.19】金沢中央支部11月例会
「金澤モダニズム」をコンセプトに
講師:山縣 秀行 氏 金澤町家料亭壽屋 店主
例会テーマ:地域に根付く伝統文化の承継と事業の永続
事業を永続するには、常に変化することを意識している。
大阪生まれ、大学卒業後ユニ・チャームに入社。タンポンを日本一販売し、ナンバーワンの強みを学んた。情報は一位に集まる。
壽屋は妻の父が三代目。9年前の4月に仕事に入り6月に義父が亡くなった。事業は非効率の固まりだった。仕入は通常の1.5倍、作業と仕事の区別もできない社員たち。売上目標を設定し非効率を徹底排除、行動計画の設定、報連相の徹底を行ったが無反応だった。そこで現状と金沢のまち、風土を知ることから始め、人脈づくりと壽屋がどうあるべきかを考えた。永続するには、市場拡大に注力することが第一。
平成22年に「壽屋アップデートプロジェクト」を立上げ、壽屋は単なる料亭ではなく、金沢の文化を守り抜く存在であることを第一義に、金沢を体現できる場所「金沢文化発信業」とした。金沢らしさである、あるものを活かしてないものを作る「金澤モダニズム」をキーコンセプトに、伝統と今を融合し、金沢スタイルウエディングや茶婚式を始めた。
明確な戦略と戦術で、どこにどうやって行くのかを社員にもお客様にも伝えることが重要。北陸新幹線は、来なくても戦略は変わらなかった。環境が変わってもやるべきことは同じだ。