【14.03.24】南加賀支部3月例会
北前船は文化を全国へ
報告者 荒木 敏明 氏
㈲あら与 代表取締役
テーマ 北前船からの贈り物「発酵食新時代」~180年の歴史から~
北前船は江戸中期から来ている。最初は河村瑞賢が命を受けて、西廻り航路を確立した。北前船の前は近江商人が船を出していた。この時は、北前船のように売買しながら航海するのではなく、運搬のみをしていた。これはかなり費用が掛かるため近江商人は手を引いた。その船を買って商売を始めたものが北前船となった。運賃をとる商売ではなく、仕入をして別の所で売る商社のようなものが出来た。大阪から北海道までを一年掛けて一往復していた。利益で千両、現在で四億円を出していた。
今では無くなったが、輪島そうめんという物があった。これは小豆島から伝わった技術である。砺波の大門そうめんのルーツは輪島そうめんから来ている。大阪で有名な塩昆布は北海道から仕入れたものを大阪で荷下して商売が始まったものである。そのため、昆布の取引相場は大阪で決めている。他にも数の子もそうである。
このように、北前船の名残が今でも残っているものは多くある。北前船は、物だけではなく文化も全国へ広めるものとなっていた。