【14.05.19】女性部会5月定例会
社員がいるから会社存続
報告者 村木 峰子 会員 ㈱ムラキ工業 代表取締役
女性部会は五月十九日(月)招龍亭で定例会を開催、㈱ムラキ工業 代表取締役 村木峰子会員が十六年前の後継から今後の展望までを語った。
前社長(夫)は新製品「横開きアルミパネルシャッター」を開発、協同組合ベンチャーネットに所属していた。その物がどんな風に造られたか興味を抱く人で発明好きだった。ある時、肋骨が痛いと言い大した想定はせず病院に行くと余命二年の宣告、それから会社存続の決意で現社長(妻)への申し送りが始まった。廃業したほうが楽かもしれないが、社員がいる。妻が引き継ぐしかないと決断した。発病当初は病院から出勤し、夜は病院に帰る形を取った。
来春結婚するので仲人をお願いしたいと社員から頼まれたが、その時は命がない。取引先とも将来の話ができない。死が近い事を社員に言おうと決意、全員に伝えた。その後、一日に二・三人ずつ社員一人一人と語った。遺言だっただろう。葬儀の日から社員は自主的自覚的に行動している。
いざという時のリスク管理は①当座の資金繰り、②経営体制の明確化、③銀行へのフォローだ。真面目に生きることが基本で、これが伝わり他人は助ける。今後八年間で新社屋を建て次世代に後継したい。