【14.06.19】能登支部6月例会
ひとかどの人になれ
報告者 多田 健太郎 会員
㈲白崎シーサイドホテル多田屋 専務
テーマ 「6代目、130年の老舗企業承継に挑戦!」
大学卒業後、継ぐ意思はあったが社会人を経験したいと広告代理店に就職。仕事が辛く毎晩のように父に相談していた。お客様と会社の意向の間でブレていた自分に、意思をしっかり持ち「一角の(自分の意見を持った)人になれ」とアドバイスされたのが今も強く残っている。
三十歳で結婚し多田屋に戻り社員との関係構築や支配人退職など様々な経験を重ね、今後経営するにあたりどんなビジョンを示せばいいか悩んでいる時に誘われ同友会に入会、経営指針講座を受講した。その後料理長と意見が合わず何回も話した結果辞めて頂いたが、厨房スタッフも一緒に辞め、一年で最も忙しい八月に厨房にほぼ人がいない状況になったが、父は距離を置いて自分を見ていた。新しい料理長を見つけ、お客様の要望に応えてきた結果業績が良くなり、父は経営から離れる余裕が出来て自分が経営を担うようになった。戻って七年目のことだった。事業承継に必要なのは、親とのコミュニケーション、お客様と社員を幸せにするという断固たる決意。そろそろ社長を継ぐことになるが、親子仲良く愛される旅館を目指したい。
報告後、社長と女将である両親のインタビューが流され、継ぐ決心をしてくれた喜びなど承継への本音を参加者と共に聞いた。