【14.06.25】金沢駅西支部6月例会
人材発掘、夢を伝える
報告者 大山 光則 会員
㈲大山商店 常務取締役
テーマ 「どん底から這い上がるために」
入社一年目、資材置場の整理をしていると、不法投棄で行政指導を受けたり、下請の人が不正の仕方を教えてくれたりと、自社がどんな会社かを客観的に知った。本社へ戻り不正禁止を提言したが冷ややかな反応だった。その頃同友会の会員から経営理念の重要性を聞かされ、まず独学で理念を作り、「家業」から「企業」へをスローガンに掲げた。そのほか、年頭に経営方針を発表したり、営業部、工事部などの部署を作って組織体制を確立してきた。
数年前子供が亡くなった時、有資格者がいない、パソコンを使えない、行政と話せる人がいないからと、火葬場から仕事に戻らされ辛かった。半年後に母が倒れ、口座番号も分からない状態になった。経理をすることになったが、母だから保たれていた社内統制が一気に崩れた。
今でも社内ルールやコンプライアンスは一部の社員には守られていない。しかし、その人達がいないと仕事が回らず、社長はその人の生活を考えると解雇できないと言う。現状を打破すべく、新しい人材の発掘をしている。新卒四名を採用し資格も積極的に取ってもらっている。
展望としては、グループ会社を作って終身雇用を実現し、農業にも力を入れていきたい。社員には夢を伝えていきたいと思っている。