【14.08.27】金沢駅西支部8月例会
譲る側の見守る忍耐がカギ
報告者 木村 竹芳 会員
㈱北陸サンライズ 代表取締役会長
木村=四、五年前から事業承継の準備を始め昨年四月に交代した。息子には、東京営業所の立ち上げから軌道に乗るまでを任せた。自分は一人で決めて実行し、現場も出て人一倍働いてきたが、若い人は違う。その辺の話し合いが息子とは穏便にできなかった。これではいけないと思い、田野口さんに依頼した。今は全員の合議制でうまく経営している。
田野口=当時、現社長には不安があり承継の覚悟がなかったと思う。一年半かけて理念やビジョンを話している内に、会長も息子さんも、印刷屋ではなく総合プロデュース業にしたいという同じ想いを持っていることが分かった。そこから覚悟と責任が出てきた。前社長を真似る必要はなく、ブレーンと一緒にやっていくという結論を見出した。
木村=北陸初のオートプロッターを導入し、提案型営業ができるようになった。これには自分は関与せず、社長が役員と検討してやった。事業承継が成功したかは未だ結論が出ないが、譲る側としては任せることが大事だと思う。
田野口=事業承継が成功するかどうかは、譲る側が鍵である。会長の黙って見守るという忍耐があったからこそ今の成功があると思う。