支部の活動報告

【14.11.18】金沢中央支部11月例会

覚悟を持ち成長し続ける経営者に

  報告者 竹森 進 会員 
住建システム㈱ 専務取締役

 父が平成六年に創業し、高気密高断熱のパネルを自社開発し製造販売をしている。石川高専卒業後、自社に入社。高専から女性も一人同時に入社した。社員は五名、経営不振で四期連続赤字、債務超過状態だった。清算した方がよいと思っていたほど経営に無関心でやる気もなかった。社長は二年近く給料なしで役員も減給だった。当時、プレカット事業の半分の売上を扱っていた部長があまりに不満が多く辞めてもらうことなった。その頃、一級建築士の資格を取得でき少し気持ちが上向いてきた。
 三人になり、ここからが再スタートとなった。プレカット事業と利益構造改善が急務課題だった。まずは現場の大工・現場監督とコミュニケーションを図り、粗利は以前の二倍になった。営業は地域の大手住宅メーカーに絞ることで二社の全社採用を獲得した。東日本大震災では、材料不足に何とか対応し、取引先の信頼を得ることができた。おかげで最高利益を出し、債務超過を解消できた。その後、競争相手も増え利益が少ないプレカット事業から完全撤退を決断し、薄利多売から脱却した。
 パネル事業一本として、二〇一二年に事務所と工場を集約、移転し九人体制になった。人が増えると意志疎通が悪くなり、会社組織にする必要があった。二〇一三年一月に三年後に社長交代すると公言し、四月から中小企業診断士の勧めもあって同友会に入会した。その年の経営指針講座を受講し、理念作成一泊合宿では、何のために経営しているのか?社会貢献は?など聞かれても全く答えらえなかった。社長とも話し合いを重ね漸く十二月に発表できた。今年一月に社員にも理念を発表したがポカンとした状態で、自分がしっかり説明できなかったことを反省した。会議やミーティングを始めたので、少しずつ共有、実践していきたい。指針講座の同じグループになった会員とはとても親密になり刺激し合い励まし合える仲間になった。
 社長交代まであと一年の予定。この一年で学んで成長し覚悟を持って、今後は共に感動、感激、感謝できる企業を目指し、新たな商品づくりにも力を入れて、常に成長し続ける経営者になるように励んでいきたい。

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