【14.11.20】能登支部11月例会
共に育つ考えを海外企業でも実践
報告者 木村 竹芳 会員
㈱北陸サンライズ 代表取締役会長
二十七歳で印刷業界に入り、三十歳で独立し現在は国内三社、国外一社を経営している。一九九八年、㈱アトラスの松多伸悟会員が海外展開を能登支部で報告したことをきっかけに興味を持ち、ミャンマーを視察。現地の印刷企業を数社見たが、設備が骨董品の様で製版方法が五十年前の日本を思わせた。この国の先が読め、失敗するリスクは少ないと思った。親日国家でもあり展開し易さも感じ合弁で海外展開をスタートした。最初は小さな印刷機で始め、㈱北陸サンライズに置いてあった中古の四色刷り印刷機を持ち込んだところそれが最新鋭機械で噂になり口コミで一気に注文が増えた。次にパッケージ事業に乗り出し今ではメインとなっている。ミャンマーは終身雇用が無く賃金次第で会社をすぐ辞めるという考えが根付いているが、少しでも長く雇用し社員を大切にする考えを合弁企業のパートナーに伝えている。共に育つという考え方を現地でも実践中。
海外展開をする際は現地企業と組んで合弁企業でスタートした方が良い。単独は現地の方から奇異な目で見られやすく企業発展が難しい。色々な経営者をミャンマーにお連れしたが業界業種によって向き不向きがあるようだ。人手が必要で電気をあまり使わない事業が成功しやすいのではと思う。