【14.12.17】金沢城南支部12月例会
経営者の覚悟とは本気になること
報告者 笹野 由彦 会員
㈱金沢自動車 代表取締役社長
大阪で修行した後、会社に戻った。創業者の父が倒れ入院、その間に幹部が会社を乗っ取ろうとした。当時二十四歳でどうすればいいか悩み抜いたあげく精神を病み、死も覚悟していた頃、交際中だった妻に妊娠が発覚。後継者としての使命が生まれた。筆頭株主で権限のある専務取締役になり親戚が社長で再スタートした。
売上利益優先で顧客との信頼構築が後回しにされていた点に疑問を持ち、二○○九年に社長を交代し三年間は販売よりも信頼関係構築に注力。売上は下ったが顧客数は増え続け、二○一二年に商品販売を強化し経営指針報告会を行った。その前に方針を各部門長に発表し、目標策定と社員とのベクトル合わせにて売上アップを確信。実際売上、利益とも大きく上がった。翌年幹部候補で信頼していた社員が退職したが、会議で他の社員が助け合って乗り越えようと言ってくれて一致団結、消費増税前の駆け込み需要もあって売上が更に上がった。
経営者の覚悟とは本気になることだ。本気とは「決断する→決断したことをし続ける→楽しく面白くする→結果周りが支援してくれる」のサイクルと定義している。二○一七年に創業五十周年を迎える。社員十名で売上四億の目標を掲げ全社員一丸となって突き進んで行きたい。