【14.12.18】金沢駅西支部12月例会
黒字化で事業承継、右肩上がりに
報告者 五味 澄雄 会員
㈱日本ビグラッドシステム 取締役
息子とは大学受験の時や就職する時にも承継の話をしたが決裂したので諦めていた。研修で経営計画書を作ることになり、仕事が忙しく息子にワープロ打ちを頼んだ。この発表の練習をしていた時に「会社を継ぐ」という発言がありとても嬉しかった。二年半後に入社したが仕方なく仕事をしている様子だった。給料も安く、よく悪態をついていた。三年後に専務にし給料を倍にした。その頃、経営者研修を受け目先が変わってきた。住宅と兼用で事務所を購入、移転したことで腰を据えたようだ。だが仕事を選び、営業も得意ではなく業績が下がっていった。敢えて手助けしなかった結果、自己資本割れの赤字となった。銀行返済も大変になり「来年も同じなら会社を解散する」と宣言した。息子は「そんな弱気ならすぐ社長を交代してくれ」と言ったので、次年度黒字なら交代すると約束した。このことで息子に火がついたのだと思う。仕事を選ばず業績を上げることに専念し、黒字決算で社長を交代。その後五期連続右肩上がりとなっている。
長年倫理を学んできて、家族には正しい生き方をしてもらいたいと考えている。内孫も外孫も企業の跡継ぎの立場なので、最後まで自分のことは自分でする、世の為人の為に働く人間になり三代目を継いでもらいたいと思っている。