【15.02.19】能登支部2月例会
社員全員が経営者目線で
講師 酒井 秀信 氏
㈱鹿渡島定置 代表取締役
平成四年に独立。漁獲量が下がる反面、燃料油の高騰など経費が上がる一方で何かしないと生き残れないと考えていた時に、大型クラゲが富山湾に来遊し魚が獲れなくなった。社員と話し合い、石川県や菜香樓に協力してもらい大型クラゲを加工し商品化するなど第六次産業への着手を決めた。現在漁業に加え、干物など漁獲した魚を加工したり七尾市内で売り場を設け直販している。
全員が社員目線ではなく経営者目線で考えてもらうため、管理職を立候補制、賞与査定を上司ではなく自己申告、希望する社員に自社株を条件付きだが無償で与えたりしている。経営者は社員のため、いきいきと働ける夢の花火を打ち上げないといけない。今年の花火は、売上目標を達成したら会社が全額負担してハワイへ四泊六日の社員旅行に行くというものだ。
自慢できるのは今まで十七名の船頭を育て輩出してきたこと。それぞれが巣立って定置網漁場の責任者として活躍しているようだ、業界発展の一助になったと思っている。
「会社は社員を愛し、社員を守る。社員は会社を愛し、会社を守る。」それぞれがいないと成り立たない、持ちつ持たれつな関係づくりが経営者にとって必要な感覚ではないか。