【15.12.17】能登支部12月例会
社員に自主性を、社長業に注力
報告者 炭澤 吉治 会員
㈱炭澤鉄工 代表取締役
前回の報告から丸三年が経過した。当時は中国の合弁会社が立ち上がったばかりで百名規模の会社にしたいと報告していた。現在、中国はサービス業などの第三次産業は好調だが第二次産業は低調という煽りを受け合弁会社は赤字。全体を見ると不景気なので今は我慢の時期。従業員を増やしてもいいので赤字脱却をと言われているが、合弁会社に偏ると自社に注力出来なくなる。適度な距離感を保ちながら自社にどう利益をもたらすかを最近考えている。
立ち上げた年は一年の半分を中国で過ごした結果、自社の売上が約二割下がった。やはり駄目かと思ったと同時に、ある日自分が亡くなったら会社はどうなるのかと危機感を覚えた。社員に自主性を持たせるために様々な仕掛けを作った。そして経営者として「自社の優位性、差別化出来る点はどこか」を徹底的に考え行動した。この二点で数字が回復し、二年目は約四割、三年目の今年は約二割増で創業以来一番の売上を計上見込み。
同友会の全国大会は平日開催。平日に会社を空けられないので参加出来ないと思っていたが、経営者がいないと会社が回らないのは大きな問題だと気づいた。経営者がいなくとも経営していける仕組みづくりが重要だと思う。