【18.09.19】金沢中央支部9月例会
新人採用で経営者として本気の覚悟
中西祐一 会員 中西祐一法律事務所 代表
事務所開設以前は、「イソ弁」といわれる法律事務所に所属しながら個人事業主の仕事と事務所の仕事を協業する居候弁護士でした。当初は目の前の案件を地道に処理すれば十分、とにかく依頼者の有利な結果に導くことを弁護士の価値と思い利益と技術の追求に没頭していました。
弁護士人口が急激に増加してきた背景の中、早いうちに独立して基盤をつくりたいと決意し平成26年1月に事務所を開設しました。同時期に同友会へ入会し、第10期の経営指針講座を受講、受講後の経営方針として3年以内に弁護士1名の採用を発表し、間もなく新人弁護士が入所します。しかし、雇用後すぐに売上が減少、ついに給与の減額をお願いすることになりました。経営者としての覚悟の甘さを自覚し、自分の技術の成長よりもスタッフの生活の安定を最優先すべきと後悔し、本気で経営者としての覚悟に気づかされました。現在は売上も回復し、複雑な業務も部下に任せることができるよう、人材育成の検討や経営理念の再検討に取り組んでいます。
グループ討論では、「経営者としての覚悟のきっかけ」をテーマに討論しました。創業する以上は人を育てられる会社組織をつくること、そのためには経営指針を成文化ししっかりした理念を持つことが覚悟のきっかけにつながると語り合いました。