【19.01.22】2019新春講演会
下請けから世界に認知されるメーカーへ
○2019新春講演会&賀詞交歓会
1月22日(火)ANAホリデイ・イン金沢スカイ
天池 源受 氏 天池合繊株式会社 代表取締役社長
同社は1956年に七尾市で創業、繊維製品の中でも特殊な性能を持つスポーツウエアーや衣料用生地、インテリアカーテン、産業用資材生地等を開発する技術開発型メーカーです。2005年に開発した世界一軽くて薄い素材「天女の羽衣」は、髪の毛の1/5〜1/6の極細の糸から織られ、その技術は世界的に高い評価を受けています。
下請けであった同社が躍進したきっかけは、発注先の大手メーカーの業績不振によるものでした。元々、大手メーカーに依頼を受けていた生産を同社が引き継ぐにあたり、染織機械を補助金の申請をしながら購入、まさに背水の陣で新規開拓を行いました。
国内では様々な展示会への出展や加工メーカーへの相談をする中、製品の良さをいち早く知ってくれたのは海外でした。今までにない素材ということで大きな反響を呼び、テレビ番組でも紹介され、
大手百貨店に声をかけられたことで、高級百貨店向けのデザイナーズブランドとして認められました。最近ではポリエステル素材から絹を使用した糸も開発し、輸出業務もすべて自社で行っています。
天池社長は「ピンチの時に社員から、社内は我々に任せて『天女の羽衣』を世界に売ってきてほしいと後押しされたのが躍進のきっかけにつながった。これからもトップ技術を誇る世界のMade in Japanブランドとして様々な開発に取り組みたい」と抱負を語りました。