【23.08.22】8月支部例会(金沢中央・南加賀・金沢城南)
八方美人の逃げまくり経営からの脱却〜人と向き合う経営が地域を輝かせる〜
■金沢中央支部×青年部会 8月2日(水) ITビジネスプラザ武蔵
出村有基 会員(株)栄光プリント 代表取締役
青年部会と合同での開催となり、事業承継後、地域密着型の新規事業を本格稼働させて奮闘中の勢いのある出村会員が報告しました。
将来の進路選択から事業承継まで、ある意味『逃げ』の意思決定をしてきたと語る出村会員は、経営指針講座との関わりで衝撃を受け、社員と真剣に向き合い、事業を通して地域に恩返しがしたいと決意しました。
身近な目の前の人々と真剣に向き合えているのか、ということについて考えさせられる、とても有意義な例会でした。
事業承継に向け改革を進める飽くなき挑戦
■南加賀支部 8月18日(金) サイエンスヒルズこまつ
西出稔 会員 (有)明峰電機 代表取締役
西出会員が明峰電機を創業されてから34年。創業間もなくは寝る間を惜しんで働き順調に会社を大きくするもリーマンショックやコロナ禍の時には大幅に売り上げがダウンしました。また最近では出張業務が多いことを理由に退職者が出るなど、働き方に対する問題も起こるようになりました。
頭を悩ませる日々が続く中、「救世主」と呼ぶご子息が昨年入社し、昇給や新規事業の立ち上げなどの改革を進めていきます。人によってはストップをかけそうなところですが西出会員は止めません。そこにはご自身の理念でもある「飽くなき挑戦」という想いがありました。承継の仕方にも経営者の理念が出るのだと感じられる例会でした。
日本でいちばん大切にしたい会社への道のり
■金沢城南支部 8月22日(火) 金沢未来のまち創造館
高田敏勝 会員 高田舗装(株) 代表取締役
たくさんの本を読み、たくさんの会社訪問をすることでよい会社を目指してきた高田会員は、人の勧めで長年掃除を行い素直な人間に成長します。人は目標がないと成長しないことを学び、社内目標を掲げ『やればできる・必ずやるぞ』と強い意志で挑むも、反発する社員が8割、協力的な社員が2割と、しばらくはうまくいきませんでした。しかし、社員の協力なくしてはよい会社はできないので「皆でよい会社にしてみませんか」と問いかけ続けることで、毎朝行っていた会社周辺の掃除も少しずつ協力者が増えていきました。「目標に向かって何度も心が折れそうになった」とも話し、あきらめず『絶対やるぞ!』という強い気持ちを持続させることで社内がワンチームに近づけたそうです。
反発する人も決して責めず、1つの意見として理解してもらうことで、社員を大切に思う気持ちが皆に伝わったのだと思います。高田会員は語りかけるようなやさしい話し方でしたが、その情熱や考え方はとても強く心に残りました。